

キサツ隊、 およそその数、数百名。政府から正式に認められていない組織。 だが古より存在していて、今日も鬼を狩る。 誰が率いているかは謎に包まれている。

鬼。主食は 人間。 いつどこから現れたのかは不明。身体能力も高く、 傷などもたちどころに治る。斬り落とされた肉もつながり、手足を新たに生やすことも可能。体の形を変えたり、異能を持つ鬼もいる。太陽の光か 特別な刀で首を切り落とさなければならない。
第三話「錆兎と真菰」のストーリー

わしは育手だ。 文字通り剣士を育てる。育手は 山ほどいて、それぞれの場所それぞれのやり方で剣士を育てる。 キサツ隊に入る為には、藤襲山(ふじかさねやま)で行われる最終選別に生き残らなければならない。最終選別を受けていいかどうかは私が決める。

(今日から禰豆子に向けて日記をつけることにした。俺は今日も山を下る。最終選別で死なないために鍛え抜く。毎日毎日山降りを続けると大分、罠を避けることができるようになってきた 。 体力が向上したのと鼻が前よりも罠を見分けるようになった。 だけど罠の難易度はどんどん上がる。)

(今日は刀を持っての山下り。これが本当に邪魔で、 手ぶらに比べてどんどん罠にかかる。)

(今日は刀で素振り。 今日はというより 最近毎日素振り。山下りの後、ウデがもげそうなくらい素振り。)

あと500追加!

(「刀は折れやすい。」 と最初に言われた。縦の力には強いけど、 横の力には弱い 。刀には力をまっすぐ載せること。 刀を折ったら、 「お前の骨も折るぞ」と低めに脅される)

(今日は転がし祭り。 自分は刀を持ち鱗滝さんを斬る つもりで向かっていく。 対する鱗滝さんは 素手。 つまり丸腰なんだが、 でも馬鹿みたいに強い。 俺はすぐにぶん投げられて地面に 転がる。)

(今日は呼吸法と型のようなものを習う)全集中の呼吸?

そうだ。 そして10 ある水の型の全てを教える。 体の隅々にまで酸素が行き渡るように長い呼吸を心がけろ。 体の自然治癒力を高め精神の安定化と活性化をもたらす。上半身はゆったりと下半身はどっしり構える。 よし呼吸!

(「腹に力が入っていない」と、 お腹をバンバン叩かれる。続いて水と一つになれと言われ、滝に落とされる。)

(それから禰豆子が目覚めなくなって半年が経つ。 鱗滝さんが医者に見せてくれたけど異常はなくて。 でも眠り続けるのはおかしい。 怖かった 。もう起きないんじゃないかと思った。)
狭霧山に来て1年が経ち突然・・・

もう教えることはない。 あとはお前次第だ。 お前がわしが教えたことを消化できるかどうかだ。 ついてこい!

この岩を切れたら最終選別に行くことを許可する。

(岩って 刀で斬れるものだっけ? 斬れる気がしない。 刀が折れる。)
その場をを立ち去る鱗滝左近次。

鱗滝さん待ってください。(鱗滝さんはそれから何も教えてくれなくなった。俺は鱗滝さんの教えを毎日行なった。 基礎的なことも日記に書いといて本当に良かったと思う。 しかし半年たっても岩は斬れなかった。 まだ鍛錬が足りないのかな)

うぉー!頑張れ俺!!
錆兎と真菰の登場

うるさい! 男が喚くな。見苦しい。

(いつのまに。匂いがしない。 狐の面)

どんな苦しみでも黙って耐えろ。 男なら。
木刀を持ち襲ってくる錆兎

鈍い。弱い。 未熟。 そんなものは男ではない。

急に何するんだ。

お前の方こそ何してる。

何って。鍛錬を。

いつまで地面に尻をついているのか。構えもせず。さあかかってこい。

でも君は木刀で、僕は真剣だ。

(笑)それはそれは心配していただいてありがたいことだ。お前は俺に怪我をさせると思っているわけだ。
再び襲いかかる錆兎

心の底から安心しろ。俺はお前より強い。岩を斬っているからなぁ
倒される炭治郎

お前は何も身につけていない。 特に鱗滝さんに習った呼吸術。全集中の呼吸を

(鱗滝さんを知っている?呼吸も? )

お前は知識として覚えただけだ。お前の体は何もわかっていない。 1年半の間何をやっていたのだ。お前の血肉に 叩き込め。鱗滝さんの教えを忘れることがないように骨の髄まで叩き込むんだ。

やってる。毎日やってる。必死で。 でも全然ダメなんだ。前に進めないこれ以上。

進め男なら。男にうまれたなら。 進む以外の道はない。 かかってこい。お前の力を見せてみろ。
木刀で顎を叩かれ気を失う炭治郎。

あとは任せるぞ。

うん
目を覚ます炭治郎

大丈夫?

さっきの見たか? すごい 一撃だった。無駄な動きがひとつもない。本当に綺麗な動きだった。あんな風になりたい俺も。 なれるかなあんな風に。

(笑)きっとなれるよ。私が見てあげるもの。

(可愛らしい) 君は誰だろう?

その女の子は真菰といった。あの少年は錆兎だと教えてくれた。さらに真菰は俺の悪い所を指摘してくれた。無駄な動きをしているところや癖がついているところを直してくれている。 なぜそうしているのか、 どこから来たのかは教えてくれない 。

私たち鱗滝さんが大好きなんだぁ

この言葉は真菰の 口癖だった。二人は兄妹ではない。孤児だった二人を鱗滝さんが 育てたそうだ。

子供達はまだいるんだ。いつも炭治郎を 見ているよ。

真菰は 少し変わった子だった。言うことがいつもフワフワしている。

全集中の呼吸はね、身体中の血のめぐりと心臓を早く動かしてくれる。 そしたらすごく体温が上がって、 人間のまま鬼のように強くなれるの。 とにかく肺を大きくすること。 血の中にたくさん空気を取り込んで、 血がびっくりした時 骨と筋肉が慌てて熱くなって強くなる。

(よくわからない) どうやったらできるかな?

死ぬほど鍛える。 結局それ以外できることないと思うよ。

腕が、脚が千切れそうなほど、肺が心臓が破れそうなほど刀を振った。 それでも錆兎には 勝てなかった。
半年後・・・

錆兎に挑みに行った時、 初めて錆兎は真剣をも持っていた。

半年でやっと男の顔になったな。

今日こそ勝つ。

真正面からの勝負は単純だ。 より強く、より早い者が勝つ。勝負は一瞬だった。炭治郎の刀が早く錆兎に当たった。狐の面が割れる錆兎。俺が勝った時、錆兎は笑った。 泣きそうな、嬉しそうな、 安心したような笑顔だった。

炭治郎。よくやったね。 今のを忘れないで。 勝ってね 炭治郎。アイツにも・・

気づくと真菰と錆兎は消えていて。錆兎 の面を斬ったはずの俺の刀は岩を斬っていた。
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